2014年9月6日土曜日

2014 海外通販 その9 Aliexpress

ノートPCの修理用のパーツが香港から到着。MXM規格のビデオカードです。

MXMって何?と思う方も多いかもしれませんがnVidiaが2004年に発表したノート用のビデオカード規格でカードエッジコネクタを採用したビデオカード基板を交換することでノートPCのGPUを交換することが可能なものです。10万円以上の価格帯のゲーミングPCやビデオ編集用、CAD/CAM用のノートなどで使われることの多い規格です。DELLなどMXMでは無く独自規格。

基本的にはGPUとメモリ(他にクリスタルなど)が搭載された小型基板です。別件で修理するハメになったノートのGPUを交換するために注文しました(元はnVidiaのGeForce 9600M GT)が乗っていましたが同等のカードだと$80ドル前後のコストが発生することと、9600M自体が壊れやすいためあえてスペックダウンしてATiのRADEON HD2600搭載のカードを注文しました。これは送料込みで$45程でまぁ何とか許せる価格です。オリジナルのGeForce 9600M GTの方は後でチップ単体を注文してリフローしてみようか検討中です(チップ単体で$20程度)

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ちなみにこのカードのGPUとメモリ部分の端に、赤いのが付いているのはコーナーボンドとかチップボンドなどと呼ばれるエポキシ系の接着剤です。GPUが壊れて、画面がカラフルなノイズまみれになったりする多くの原因がBGAチップが熱で膨張し、はんだが収縮を繰り返し場合によってははんだが剥がれる事で起こるケースが殆どなのですが、中国などの修理業者は不良品のGPUカードからBGAチップを剥がして、新しいチップに交換後、この手の接着剤を塗布します(故障率が下がります)。接着剤は専用のリムーバーで剥がすことも可能です(普通のエポキシ系だと剥がすことは不可能)

何が言いたいかと言うと、このカードは再生品であると言うことです。新品のMXMカードは基本的には流通していませんので動作品からの抜き出しか、このような再生品を使うことになります。MXMカードにも規格が色々あって、物理的なサイズのType I, II, III, HE, IVと2009年発表のMXM 3.0以降でコネクタの変更があって、最近のカードだとコネクタが上記の写真とは異なり、もちろん使えません。その辺がある程度フォローされているサイトを見つけたので興味のある方はご覧下さい。

-> MXM UPGRADE


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今回は注文した業者は良心的で、専用のグリスと銅製の放熱チップを同梱してくれました。

8月24日に発注し8月29日引受、9月5日着。と香港ポストにしてはなかなかの速度で到着です。


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